さまざまな症状を引き起こす動脈硬化症ですが、いちばん恐ろしいのは「気づきにくい」ことです。
たとえば、心筋梗塞は心臓の動脈である冠動脈が詰まって心臓に酸素と栄養が回らなくなり、最悪の場合は心臓が停止してしまう病気です。しかし冠動脈がかなりせまくなっていてもほとんどの場合、自覚症状はありません。そのため、自覚症状が出たときはすでに重症化している人も多いのです。それが、動脈硬化症が「沈黙の殺人者」といわれるゆえんなのです。
手遅れにならないように、ふだんから血管の状態をチェックすることが大切です。
右のグラフは日本人の死亡原因の内訳です。動脈硬化症が大きな原因とされる脳血管疾患、心疾患をあわせると、それだけで死因の3割をも占めてしまいます。これはガンにも匹敵する数字です。
また、寝たきりの原因を見ると、4割が脳血管疾患や心臓病など動脈硬化症が原因とされるものです。高齢化がすすむ日本において、動脈硬化症は大きな問題と言えるでしょう。
続きを読むあなたは大丈夫?このような人はご注意を